
膝の痛みは何科?整形外科・リウマチ科など症状別の受診先早見表
膝の痛みで病院を受診する際の診療科の選び方を、症状別の緊急度・整形外科の専門性・リウマチ科との使い分け・初診前の準備まで医師監修レベルで徹底解説。基本は整形外科ですが、症状によって適切な科を選ぶコツが分かります。
この記事のポイント
膝の痛みで病院を受診するときは、まず「整形外科」が基本の選択肢です。膝の骨・軟骨・靭帯・半月板・筋肉など、膝まわりの組織はすべて整形外科の専門領域だからです。ただし、手指や足指の関節も一緒に腫れる・朝30分以上こわばる・微熱が続く場合は「リウマチ科・膠原病科」、数か月以上の慢性的な痛みが整形外科の治療で改善しない場合は「ペインクリニック」、強い腫れと発熱がある場合は「内科併設の整形外科」や「救急外来」が適しています。この記事では、症状別にどの科を選べばよいか、早見表で整理しました。
目次
膝が痛いとき、どの科を受診すればいい?
「膝が痛いけれど、病院の何科に行けばいいのか分からない」。こう悩む方は、実はとても多くいます。膝の痛みの原因は、加齢による変形性膝関節症から、スポーツ中のケガ、関節リウマチのような全身性の病気、さらには痛風や感染症まで幅広く、それぞれ専門とする診療科が少しずつ違うからです。
結論から言えば、膝の痛みのほとんどは整形外科でOKです。整形外科は、骨・関節・筋肉・靭帯・神経といった「体を動かす仕組み(運動器)」を専門に診る科で、膝まわりのあらゆる組織に対応できます。実際、株式会社プレシジョンの医療情報サイト「お医者さんオンライン」の集計でも、膝の痛みに対して受診を勧める診療科の40%が整形外科となっています。
ただし、症状によっては最初からリウマチ科や内科に行ったほうが効率的なケースや、緊急で救急外来を受診すべきケースもあります。この記事では、「どんな症状のときに、どの科を選べばよいか」を症状別の早見表で整理し、初診前の準備、整形外科医の選び方(関節専門・スポーツ整形・リウマチ医)、放置したときのリスクまで、50代以上の方にも分かりやすくまとめました。膝痛で通院を迷っている方のガイドとしてお使いください。
症状別・受診先早見表|整形外科?リウマチ科?ペインクリニック?
まずは、膝の症状別におすすめの受診先を早見表にまとめました。当てはまる症状の欄を見て、適した診療科を確認してください。
| こんな症状・状況 | まず受診すべき科 |
|---|---|
| 膝が痛くなって2週間以上続いている | 整形外科 |
| 階段の上り下りや立ち上がりで膝が痛む | 整形外科 |
| スポーツ中にひねって膝が腫れた・動かない | 整形外科(スポーツ整形) |
| 膝に水がたまって腫れている | 整形外科 |
| 膝以外にも手指・足指・手首の関節もこわばる | リウマチ科・膠原病科 |
| 朝起きて30分以上関節がこわばる | リウマチ科・膠原病科 |
| 急に膝が真っ赤に腫れて熱がある | 内科併設の整形外科/救急外来 |
| 足の親指の付け根も以前に腫れた経験あり | 内科(痛風検索)/整形外科 |
| 6か月以上続く慢性的な膝痛で整形治療も効果不十分 | ペインクリニック |
| 交通事故・転倒直後の膝の強い痛みや腫れ | 整形外科/救急外来 |
迷ったら整形外科が基本
上の表でも分かるとおり、膝の痛みの多くはまず整形外科が窓口になります。整形外科では、問診・視診・触診・レントゲン・血液検査などを通じて、膝の痛みの原因を特定し、そこから必要に応じてリウマチ科や内科に紹介してもらえるからです。「どの科か分からない」と迷ったら、まず整形外科に行って相談するのが、もっとも回り道の少ない選び方です。
緊急度レベル判定|今すぐ/数日以内/1〜2週間以内
膝が痛いといっても、「今すぐ救急外来」レベルから「時間があるときに整形外科でOK」レベルまで、幅があります。症状の緊急度を判定する目安を3段階で整理しました。
レベル1:今すぐ受診(救急外来・即日受診)
- 膝が強く腫れて、真っ赤になり、触ると熱を持っている
- 38度以上の発熱を伴う膝の痛み(化膿性関節炎の疑い)
- 交通事故・転倒・高所から落下した直後で、膝が変形している・体重をかけられない
- 膝が全く動かせず、まったく歩けない
- 出血が止まらない・神経症状(足の感覚がない・動かない)を伴う
これらの症状は放置すると関節の破壊や後遺症が残る可能性があります。夜間や休日であれば救急外来、平日日中なら整形外科の当日予約に電話するか、大きな総合病院の受診を検討してください。
レベル2:数日以内(3日〜1週間以内)
- スポーツ中にひねって、膝が大きく腫れた
- 膝の中に水がたまっている感覚(膝全体が重だるい・パンパン)
- 膝が伸びきらない、曲がらない状態が続いている
- 急に膝が動かなくなる「ロッキング」現象が起きた
- 膝の裏に卵くらいの大きさのしこりができている
これらは、半月板損傷・靭帯損傷・ベーカー嚢腫などの可能性があります。時間がたつと治療の選択肢が狭くなる場合もあるので、近い日程で整形外科を予約してください。
レベル3:1〜2週間以内(計画的に予約)
- 階段の上り下りで、時々膝が痛む
- 立ち上がる瞬間に膝が痛い(座っているときは気にならない)
- 朝起きて最初の数歩で膝がこわばるが、歩いているうちに楽になる
- 長時間歩いたあと、夕方に膝が重だるい
- 2週間以上、軽い痛みが続いている
これらは変形性膝関節症の初期症状として多いパターンです。「様子を見よう」と思って半年〜1年放置される方も多いですが、早期の介入で進行を遅らせられるため、1〜2週間のうちに整形外科で一度診てもらうのがベストです。
レベル4:まず1週間セルフケア
- 軽くぶつけただけで、強い腫れや出血がない
- 運動後に一時的に痛むが、翌日には引いている
このレベルなら、冷却・安静・市販の湿布で様子を見てOKです。ただし1週間たっても改善しない、または悪化する場合は、レベル3と同じ扱いで整形外科を受診してください。
診療科ごとの違い|整形外科・リウマチ科・ペインクリニック・内科・整骨院
膝の痛みに関係する診療科は複数あります。それぞれ得意分野が違うので、役割を理解しておくと、ご自分やご家族の症状に応じて選びやすくなります。
整形外科:膝の痛みの9割はここからスタート
整形外科は、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・神経といった「体を動かす仕組み」全般を専門にする診療科です。膝の痛みを引き起こすほぼすべての疾患(変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷、膝蓋腱炎など)に対応できます。レントゲン・超音波・MRIといった画像検査や、ヒアルロン酸注射、ステロイド注射などの治療も整形外科で受けられます。まずここに行くのが、原則的な選択肢です。
リウマチ科・膠原病科:全身性の関節疾患が疑われるとき
リウマチ科(または膠原病内科)は、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど、自己免疫が関わる全身性の炎症性疾患を専門にする科です。以下のような症状があるときは、整形外科より先にリウマチ科を受診したほうが早く診断がつくことがあります。
- 膝だけでなく、手指・足指・手首など複数の関節が同時に腫れる・痛む
- 朝起きたときの関節のこわばりが30分以上続く
- 微熱・倦怠感・食欲不振などの全身症状を伴う
- 家族や親戚に関節リウマチの方がいる
リウマチ科では、血液検査(リウマチ因子、抗CCP抗体、CRPなど)や関節超音波でリウマチを早期に見つけることができます。早期治療ができれば、関節の破壊を大きく防げる疾患です。
ペインクリニック:慢性的な痛みで他科の治療が頭打ち
ペインクリニックは、「痛みそのもの」を専門的に診る診療科です。整形外科やリウマチ科で何か月も治療を続けても、痛みが十分に引かない場合に頼りになります。神経ブロック注射、トリガーポイント注射、パルス高周波治療、鎮痛剤の処方など、専門的な痛み治療を提供しています。整形外科で治療中の患者さんが、主治医からペインクリニックへ紹介されることも多いです。
内科:発熱・全身症状を伴うとき
「膝が急に真っ赤に腫れて、高熱が出ている」「足の親指の付け根も以前に腫れたことがある」といった場合は、化膿性関節炎や痛風といった全身的な病気が疑われます。このような症状は、整形外科でも対応できますが、内科と整形外科が両方ある総合病院のほうが、より網羅的に検査できます。
整骨院・接骨院:医療機関ではない(保険が一部のみ)
整骨院・接骨院は、柔道整復師が働く施設で、主に打撲・捻挫・脱臼・骨折といった急性のケガに対応します。変形性膝関節症や慢性の膝痛は、原則として健康保険の対象外で、全額自費となる場合が多いです。また、レントゲンやMRIの撮影、注射、処方箋発行はできません。「病気」としての診断や治療が必要な場合は、まず整形外科を受診するのが原則です。
あなたの膝に合ったサプリメントは?
厳選した膝サプリメントをランキング形式で比較できます
膝痛の主な原因と、疑うべき診療科
膝の痛みを引き起こす代表的な疾患と、それぞれで適した診療科を一覧にしました。症状に覚えのあるものをチェックしてみてください。
変形性膝関節症(整形外科)
膝の軟骨が年齢とともにすり減り、痛みや腫れが起きる病気です。日本では40歳以上の約2500万人が何らかの症状を持つといわれる、非常にありふれた疾患。初期は立ち上がりや歩き始めの痛み、中期は階段昇降や正座の痛み、末期は安静時でも痛みが出ます。治療は運動療法、体重管理、ヒアルロン酸注射、最終的には人工関節手術(TKA・UKA)まで段階的に選べます。
半月板損傷(整形外科・スポーツ整形)
膝のクッション役の軟骨(半月板)にヒビが入る・断裂する病気です。若い人はスポーツ中の急な方向転換や着地で、年配の方は日常動作でも起こります。症状は「膝が引っかかる(ロッキング)」「曲げ伸ばしでひっかかり感」「水がたまる」など。MRI検査で診断でき、治療は保存療法または関節鏡手術になります。
関節リウマチ(リウマチ科・膠原病内科)
自分の免疫が関節を攻撃してしまう自己免疫疾患で、膝以外にも複数の関節が腫れます。30〜50代の女性に多く、放置すると数年で関節が壊れてしまいます。早期発見・早期治療で進行を大きく防げる病気なので、「全身の関節がおかしい」と感じたら、まずリウマチ科の受診を検討してください。
靭帯損傷(ACL・MCL・PCL・LCL/スポーツ整形)
スポーツ中の接触や転倒で、膝を支える靭帯(ゴムバンドのような組織)が損傷する状態。前十字靭帯(ACL)損傷は手術が必要になることが多く、内側側副靭帯(MCL)損傷は装具と運動療法で治せる場合が多いです。若年者のスポーツ復帰を考える場合は、スポーツ整形外科を標榜するクリニックが得意分野です。
膝蓋腱炎(ジャンパー膝/スポーツ整形)
バスケ・バレー・サッカーなど、ジャンプや走る動きを繰り返すスポーツで起きる膝のお皿の下の腱の炎症です。安静とストレッチ、温熱療法、体外衝撃波などで治療します。
ベーカー嚢腫(整形外科)
膝の裏に液体がたまる良性のふくらみです。膝裏に卵サイズのしこりができて気になる場合は、整形外科でエコー検査をしてもらうと原因がすぐ分かります。
痛風(内科/整形外科)
血液中の尿酸が結晶化し、関節に炎症を起こす病気です。膝関節にも起こりますが、典型例は足の親指の付け根。夜中に突然、激痛とともに赤く腫れます。尿酸値を下げる薬を飲むことで再発予防が可能です。
化膿性関節炎(整形外科・救急)
細菌が関節内に入って膿がたまる、緊急性の高い状態です。高熱と膝の強い腫れ・赤み・熱感があり、歩けなくなります。放置すると関節が破壊されるので、救急外来の受診対象です。
オスグッド病(整形外科・小児整形)
成長期のお子さん(10〜15歳)に多い、膝のお皿の下の骨が出っ張って痛くなる病気です。スポーツを続けながら治療することが多く、小児整形や学校医への相談がおすすめです。
初診前の準備チェックリスト|スムーズな診察のために
病院を受診する前に、いくつか準備をしておくと、診察がスムーズに進み、的確な診断につながります。以下のチェックリストを参考にしてみてください。
症状の記録(必須)
- いつから痛みが始まったか(「○月○日から」「2週間前から」など具体的に)
- 何をしたときに痛むか(階段昇降、立ち上がり、安静時、夜間など)
- 痛みの場所(膝の内側・外側・裏・お皿の周り・全体など)
- 痛みの種類(ズキズキ、鈍く重い、ピリッとする、ひっかかるなど)
- 腫れや熱感の有無
- きっかけとなった出来事(スポーツ、転倒、急な運動など)
既往歴・服薬情報
- 以前の膝のケガや手術の経験
- 糖尿病・高血圧・リウマチなど持病の有無
- 現在服用している薬(お薬手帳の持参が確実)
- サプリメントの使用歴(グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンなど)
- アレルギーの有無
服装・持ち物
- 膝を出しやすい服(スカート、ゆったりしたズボンなど)
- 保険証・医療証
- お薬手帳(現在の服薬を伝えるため)
- 紹介状(他院からの場合)
- これまでの画像データ(CD-ROMなど)があれば持参
初診のスタンダードな流れ
整形外科の初診では、概ね以下のような流れで診察が進みます。
- 問診票の記入(症状、既往歴、服薬情報)
- 医師による問診(痛みの詳細、生活への影響など)
- 視診・触診(膝を動かしたり、痛みのある場所を押したりする検査)
- レントゲン検査(骨や関節の変形・すり減りを確認)
- 必要に応じてMRI検査、血液検査、超音波検査
- 診断の説明と治療方針の決定
- 痛み止めの処方・注射・リハビリの案内など
初診は受付から会計まで1〜2時間程度かかるのが一般的です。予約制のクリニックなら比較的スムーズですが、混雑する大きな総合病院では半日かかることもあります。時間に余裕をもって受診しましょう。
独自分析|整形外科の中でも「どんな医師」を選ぶべきか
ここからは、他のサイトではあまり触れられていない「整形外科の中の専門性の違い」を整理します。整形外科医といっても、実は細かい得意分野があり、ご自分の症状に合った医師を選ぶと、より早く的確な診断・治療にたどり着けます。
1. 膝関節専門・人工関節専門
「膝の関節」を専門にしているドクターは、変形性膝関節症の進行した段階の治療や、人工関節置換術(TKA・UKA)、関節鏡手術などの経験が豊富です。看板に「膝関節外科」「人工関節センター」などの表記があるクリニックや病院を選ぶと良いでしょう。特に手術を検討する段階になった方には、症例数の多い施設で一度相談することをおすすめします。
2. スポーツ整形・関節鏡専門
半月板損傷や前十字靭帯損傷など、スポーツに関連する膝の怪我を得意とするのがスポーツ整形外科医です。「スポーツ整形外科」「関節鏡手術」「ACL再建」などの表記がある施設は、若年の患者さんや運動を続けたい方に向いています。
3. リウマチ医・膠原病医
関節リウマチは整形外科でも対応しますが、より専門性の高い診断と治療が必要な場合は、「日本リウマチ学会認定リウマチ専門医」の資格を持つ医師がいるクリニックを選んでください。最近は整形外科にリウマチ専門医がいる「整形外科リウマチクリニック」も増えています。
4. 再生医療専門
PRP療法や脂肪由来幹細胞治療など、再生医療を積極的に取り入れているクリニックもあります。自由診療中心で費用は高額ですが、手術は避けたい・ヒアルロン酸注射が効かなくなった、というケースの選択肢の一つです。厚生労働省届出済の施設かどうかを必ず確認しましょう。
5. 一般の整形外科(最初の窓口として万能)
上の1〜4のような専門クリニックに行く前に、まずは近所の一般的な整形外科に行くのが最適な選び方です。一般整形外科では、膝以外の全身の運動器トラブルにも対応できます。必要に応じて専門施設に紹介状を書いてもらえるので、「どこに行けばいいか分からない」ときは、ここを入口にするのが安心です。
大病院とクリニックの使い分け
「大きな病院の方が安心」と思いがちですが、軽度〜中等度の膝痛では、地域のクリニックのほうが待ち時間が短く、通いやすいメリットがあります。紹介状なしで大学病院に行くと、初診選定療養費(7,000円以上)がかかるケースもあるため、以下の使い分けをおすすめします。
- 一般クリニック:日常的な膝痛、初診、リハビリ通院
- 中規模病院:MRI検査、入院を伴う保存療法
- 大学病院・専門病院:手術(人工関節・靭帯再建)、再生医療、リウマチの難症例
よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)
Q1. 膝の痛みは放置してはいけませんか?
軽度で短時間の痛みであれば一時的に様子を見てもOKですが、2週間以上続く痛み、腫れや熱感がある、歩行に支障が出る、といった症状があれば早めに整形外科を受診してください。変形性膝関節症や関節リウマチは、早期発見・早期治療で進行を大きく遅らせられます。
Q2. 整形外科と整骨院、どちらに行けばいいですか?
「病気」としての原因を調べる必要がある場合は、整形外科が適切です。レントゲンやMRIなどの画像検査、血液検査、注射、薬の処方は整形外科でしか受けられません。整骨院・接骨院は、打撲・捻挫などの急性のケガへの一時的な対応は可能ですが、変形性膝関節症などの慢性疾患は原則として健康保険の対象外です。
Q3. 市販薬と湿布でしのいでいますが、病院に行くべきですか?
市販薬・湿布で1〜2週間以内に改善するなら様子見でOKですが、それ以上続く場合や悪化する場合は、一度整形外科で原因を調べてもらうのがおすすめです。放置していた痛みの裏に、治療が必要な疾患が隠れていることもあります。
Q4. 関節リウマチかどうか、整形外科でも分かりますか?
整形外科でも血液検査でリウマチ因子や炎症反応を調べられます。ただし、詳しい評価や治療開始には、リウマチ科・膠原病科の専門医のほうが適しています。整形外科で「リウマチの疑いあり」と言われたら、紹介状をもらってリウマチ科に受診するのが一般的です。
Q5. MRIは必ず撮りますか?
いいえ、すべての人に必要ではありません。通常、問診・触診・レントゲンで診断がつく場合も多く、半月板や靭帯の損傷が疑われる・ガイドラインで推奨されるケースでMRIが撮影されます。費用は3割負担で5,000〜7,000円ほどが目安です。
Q6. 受診のタイミングで何か注意することはありますか?
直前に膝に湿布や塗り薬を貼ったまま受診すると、視診や触診がしづらくなります。受診の数時間前からは貼らずに来院するのがおすすめです。また、痛み止めを飲んでから受診すると、医師が痛みの程度を正確に把握できない場合があるので、特に指示がない限り、薬を飲まない状態で受診しましょう。
Q7. 子どもの膝痛はどこに行けばいい?
10〜15歳の成長期の子どもの膝痛は、オスグッド病や分離症、離断性骨軟骨炎などの可能性があります。まずは整形外科、できれば小児整形外科や学校医に相談してください。スポーツクラブなどを続けている場合は、コーチにも症状を伝えて運動量の調整をしてもらいましょう。
Q8. 受診のあとリハビリは必要ですか?
膝の痛みの多くは、筋力低下(特に大腿四頭筋)や姿勢の問題が背景にあります。医師の診察で「運動療法」を指示されたら、理学療法士によるリハビリを受けると改善が早まります。自己流の運動で悪化させてしまう方も少なくないので、最初はプロに教わるのがおすすめです。
参考文献・出典
- [1]
- [2]
- [3]
- [4]
- [5]
- [6]
膝の痛みの多くは、まずお近くの整形外科で相談することで原因が分かり、適切な治療を始められます。症状が2週間以上続く、腫れや熱感がある、歩行に支障があるといった場合は、様子を見ずに一度受診してみましょう。早めに診察を受けることが、痛みと長く付き合わずに済む一番の近道です。
まとめ
膝の痛みで病院を受診する際の診療科は、基本的には「整形外科」でOKです。膝まわりの骨・軟骨・靭帯・半月板・筋肉といった組織は、すべて整形外科の守備範囲だからです。ただし、手指や足指も一緒にこわばる・朝30分以上こわばるなど全身性の症状があればリウマチ科、高熱を伴う急な腫れなら内科併設の総合病院や救急外来、慢性痛で整形外科治療が十分に効かない場合はペインクリニックといった具合に、症状に応じて選び分けるとより効率的です。
受診前には、「いつから・何をしたときに・どこが・どう痛むか」を具体的にメモしておくと、診察がスムーズに進みます。既往歴やお薬手帳の持参もお忘れなく。2週間以上続く痛み、腫れや熱感がある、歩行に支障が出ているといった場合は、様子見せずに早めに整形外科を訪ねてください。膝の痛みは、放置するほど治療の選択肢が狭くなる場合が多い一方、早めの介入で進行を大きく遅らせられることも多いからです。
どの診療科に行くべきか迷ったときは、「まず整形外科、そこから必要に応じて他科へ」という流れを基本にしてください。近所のクリニックでも十分対応できる膝痛がほとんどです。大学病院は手術や難症例の段階から、紹介状をもらって行くのが賢い使い方です。この記事の早見表を参考に、ご自分に合った受診先を選び、膝痛との上手な付き合い方を見つけていきましょう。
続けて読む

2026/4/22
膝が痛くて歩けないときの応急処置と原因|緊急度チェックと受診目安
膝が痛くて歩けないときに取るべき応急処置(RICE)、緊急度の判定方法、考えられる主な原因(半月板損傷・靭帯損傷・痛風・変形性膝関節症など)、受診のタイミング、自宅での歩行サポートまで、医師監修レベルで網羅的に解説します。
2026/4/18
膝の痛みの原因と対処法【完全版】年齢別・症状別に徹底解説
膝の痛みの原因を「場所」「年齢」「症状」の3軸で整理し、変形性膝関節症から半月板損傷、痛風まで主要疾患と対処法を網羅。日本整形外科学会ガイドライン2023に基づく治療優先度とセルフケアを医学的エビデンスで解説。
2026/4/18
膝の病気一覧|14疾患を症状・原因・治療法まで医学的に徹底解説
膝の主要14疾患を症状・原因・診断・治療・予防まで網羅。変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷、鵞足炎、ランナー膝、関節リウマチ、痛風など、部位×年齢別クロスマトリクスで自分の症状を特定できます。

2026/4/22
変形性膝関節症でやってはいけないこと|NG動作・運動・生活習慣を徹底解説
変形性膝関節症の方が避けるべきNG動作・運動・生活習慣を、動作別の膝負担係数や進行ステージ別に整理。正座・深いしゃがみ込み・ジャンプ・急な方向転換など、やりがちな落とし穴と「良かれと思ってやっている逆効果行動」も独自視点で解説します。

2026/4/22
富士フイルム富山化学「セイビスカス注」承認了承|半月板損傷に自家滑膜幹細胞の新時代
2026年4月20日、厚労省部会で承認了承された半月板損傷の再生医療等製品「セイビスカス注(自家滑膜由来間葉系幹細胞)」。軟骨再生製品ジャックとの違い、自由診療の幹細胞治療との本質差、JP301試験19例の妥当性、費用・適応予測まで、医師監修レベルで独自視点から整理します。