膝の圧痛
膝を押すと痛む症状。圧痛点の位置から原因疾患を絞り込む重要な所見。整形外科診察の基本となる。
ポイント
膝の圧痛とは
膝の圧痛(あっつう、英: tenderness)は、膝を押すと痛む症状。圧痛点の位置から原因疾患を絞り込めるため、整形外科診察の基本となる重要な所見である。関節裂隙の圧痛は半月板損傷、膝蓋腱直下の圧痛はジャンパーズニー、鵞足部の圧痛は鵞足炎、腸脛靭帯付着部の圧痛はランナーズニーを示唆する。
圧痛点と疾患の関連
体系的な圧痛診察では膝関節周囲を「内側→前面→外側→後面」と一周する形で順番に触診する。各部位の解剖学的構造を意識して、関節裂隙・側副靭帯付着部・腱付着部・骨棘の有無を確認する。複数箇所に圧痛がある場合は変形性膝関節症や関節リウマチなど全周性の関節炎が示唆され、限局した圧痛は腱炎・滑液包炎・付着部障害を疑う。
圧痛は徒手検査と組み合わせて初期診断の精度を高める。例えばMcMurrayテスト陽性に内側関節裂隙の圧痛が加われば、内側半月板損傷の可能性が大きく上昇する。圧痛の強さは患者の主観に依存するため、左右差比較や反復確認で客観性を高めることが重要である。十分な触診時間を確保することで、画像検査の必要性と検査範囲を効率化できる。
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執筆者
ひざ日和編集部
編集部
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