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膝蓋腱

膝蓋骨の下端から脛骨粗面に伸びる強靭な腱。大腿四頭筋の力を脛骨に伝える役割を担い、ジャンパーズニーの責任部位。

ポイント

膝蓋腱とは

膝蓋腱(しつがいけん、英: patellar tendon)は、膝蓋骨の下端から脛骨粗面に伸びる長さ約5cmの強靭な腱。大腿四頭筋から膝蓋骨を経由した伸展力を脛骨へ伝える最終ルートを担う。ジャンプや方向転換動作で繰り返し負荷を受けるため、ジャンパーズニー(膝蓋腱炎)の責任部位として知られる。ACL再建術では膝蓋腱の中央1/3を移植腱として採取するBPTB法でも用いられる。

膝蓋腱の構造と臨床的意義

膝蓋腱は厳密には「腱」と「靭帯」の中間的性質を持ち、英語では patellar tendon と patellar ligament の両方の表現が使われる。膝蓋骨という種子骨を介して大腿四頭筋と脛骨をつなぐ構造で、人体最強級の腱の一つである。膝伸展時に発生する力の最終出口として、ジャンプ着地時には体重の3〜7倍の負荷を受ける。

ジャンパーズニー(膝蓋腱炎)はバレーボール・バスケットボール・ハイジャンプ等の選手で多発し、膝蓋骨直下の限局した圧痛と運動時痛が特徴。慢性化すると腱の変性(腱症)が進行し、難治化する。治療は離心性収縮トレーニング・体外衝撃波療法・PRP注射が中心で、膝蓋腱断裂はまれだが起きると緊急手術となる。ACL再建術でのBPTB法は強度の高い再建が可能だが、膝前面痛が残るリスクがあるため適応選択が重要となる。

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執筆者

ひざ日和編集部

編集部

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