膝蓋骨
膝の前面にある三角形の骨で、いわゆる「膝のお皿」。大腿四頭筋の力を脛骨へ伝える滑車の役割を担う。
ポイント
膝蓋骨とは
膝蓋骨(しつがいこつ、英: patella、いわゆる「膝のお皿」)は、膝の前面にある三角形の骨。大腿四頭筋の腱の中に埋まる「種子骨」の最大例で、大腿骨遠位端の前面にある滑車溝に沿って上下に滑動する。大腿四頭筋が発揮する伸展力を脛骨へ効率よく伝える滑車の役割を担い、膝の伸展トルクを約30%増幅する重要な構造である。
膝蓋骨の構造と臨床的意義
膝蓋骨の関節面はヒトの関節軟骨の中で最も厚く、約5mmに達する。大腿骨滑車との接触圧は階段昇降や深いしゃがみ込みで体重の3〜7倍にも達するため、軟骨損傷や膝蓋大腿関節症(PFO)の好発部位となる。膝蓋骨の位置異常(高位膝蓋骨・低位膝蓋骨)や軌道のずれは、膝前面痛の重要な評価項目である。
代表的な疾患として、膝蓋骨脱臼・膝蓋骨骨折・膝蓋大腿関節症・膝蓋腱炎(ジャンパーズニー)・オスグッド・シュラッター病(成長期の膝蓋腱付着部炎)などがある。膝の前面痛を訴える患者では、膝蓋骨の可動性・トラッキング・圧痛を丁寧に確認することで原因の絞り込みが可能となる。
関連項目・記事
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執筆者
ひざ日和編集部
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