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関節包

膝関節を包む袋状の結合組織。外膜(線維膜)と内膜(滑膜)の2層構造で滑液を産生・保持する。

ポイント

関節包とは

関節包(かんせつほう、英: joint capsule)は、膝関節をスリーブ状に覆う袋状の結合組織。外側の線維膜と内側の滑膜の2層構造で、線維膜が関節を機械的に支え、滑膜が滑液を産生・吸収して関節腔を維持する。関節包は靭帯と一体化して膝の安定性に寄与し、損傷や炎症が起きると関節液貯留や可動域制限の原因となる。

関節包の構造と臨床的意義

外側の線維膜は密性結合組織でできており、関節の安定化と関節包内圧の保持を担う。一部は前十字靭帯・後十字靭帯・側副靭帯などの靭帯と連続しており、膝関節の三次元的な安定性を構築している。一方、内側の滑膜は薄い結合組織で、表面に滑液を産生する滑膜細胞が並ぶ。滑膜は関節液を循環させながら関節腔内の代謝産物を吸収する役割も担う。

関節包炎や滑膜炎が起きると関節液の産生過多と関節包の伸展が同時に進行し、膝の腫脹・熱感・可動域制限を引き起こす。関節リウマチや痛風、外傷後の急性炎症などが代表的な原因疾患となる。長期的な滑膜の肥厚は変形性膝関節症の進行を加速させる因子としても知られ、保存療法が奏功しない場合は関節鏡視下の滑膜切除術が選択されることがある。

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執筆者

ひざ日和編集部

編集部

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