正座困難
膝を深く曲げて正座できない状態。日本特有の評価項目で、膝の屈曲制限を反映する重要な機能指標。
ポイント
正座困難とは
正座困難(せいざこんなん、英: difficulty in seiza)は、膝を深く曲げて正座できない、または痛みで継続できない状態。日本の生活様式特有の評価項目で、膝の屈曲制限と膝蓋大腿関節の機能を反映する重要な指標である。JKOM(日本版変形性膝関節症評価尺度)では正座困難を独立項目として評価し、和式生活を送る日本人の生活機能を細かく把握する。
正座困難の原因と対応
正座には膝関節の屈曲約145〜160度が必要で、変形性膝関節症の進行・関節水腫・関節包の硬さ・大腿四頭筋の短縮・骨棘の干渉などで困難となる。屈曲130度以下では正座が完全に不可能になることが多く、和室生活・茶道・書道・和食の宴席等の日常活動に大きな支障をきたす。
正座を取り戻したい場合、まず屈曲可動域を改善するリハビリテーションが必要で、ストレッチ・徒手療法・他動運動を組み合わせて段階的に改善を目指す。痛みのない範囲で「半正座」「あぐら」を中継ぎとして使い、徐々に深い屈曲を獲得していく。TKA後は正座は推奨されず、他の座り方への切り替えが必要となる。生活様式の変化も含めた長期的な見通しを患者と共有することが重要である。
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執筆者
ひざ日和編集部
編集部
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