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ステロイド注射

関節内にステロイド薬を注入する強力な抗炎症治療。短期的な疼痛緩和に有効だが、長期使用は軟骨損傷のリスクがある。

ポイント

ステロイド注射とは

ステロイド注射(すてろいどちゅうしゃ、英: intra-articular corticosteroid injection)は、関節内にコルチコステロイド薬を注入する強力な抗炎症治療。変形性膝関節症の急性増悪・関節リウマチ・滑液包炎・腱付着部炎などで顕著な腫脹と痛みを早期に鎮める。効果発現は数日〜2週間と速いが持続期間は2〜3ヶ月と短く、頻回注射は軟骨損傷のリスクがあるため使用回数を制限する必要がある。

ステロイド注射の使い方と注意点

使用するステロイド製剤は懸濁性のトリアムシノロン・デキサメタゾン・ベタメタゾン等が一般的で、痛みの強い炎症期に短期集中で使う「レスキュー」的な位置付けとなる。1回の注射で炎症を強力に抑え、その間にリハビリや生活改善を進める使い方が標準的である。慢性的な維持治療には不向きで、年4回以上の使用は軟骨損傷の懸念から推奨されない。

合併症として注射部位の感染(化膿性関節炎)が最も重大で、無菌操作の徹底が必須。糖尿病患者では血糖値の一過性上昇、稀に皮下脂肪萎縮や色素脱失が起きる。長期的な軟骨菲薄化のリスクがメタアナリシスで指摘されており、関節温存を狙う若年〜中年層では他の治療を優先する。化膿性関節炎との鑑別が困難な急性炎症では、関節液検査を先行させて感染を除外することが重要となる。

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執筆者

ひざ日和編集部

編集部

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