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キャッツクロー

南米アマゾン原産のハーブ。抗炎症作用が関節炎症状の緩和に役立つとされる。

ポイント

キャッツクローとは

キャッツクロー(Uncaria tomentosa、別名 ウンカリアトメントサ、アカネ科)はペルー・アマゾン熱帯雨林の蔓性植物。樹皮・根に含まれるオキシインドールアルカロイド(POA、TOA)、キノビン酸グリコシド、五環性トリテルペンなどによる抗炎症・免疫調整作用が報告されている。膝OAの小規模RCT(100mg/日、4週間)で疼痛VAS有意改善、関節リウマチRCT(60mg/日)で腫脹関節数改善が報告されている。エビデンスレベルC(小規模RCTのみ、メタアナリシス未確立)。免疫調整作用ゆえに自己免疫疾患・移植患者では慎重投与が必要。

目次

キャッツクローの概要

キャッツクロー(Uncaria tomentosa)はアマゾン川流域の熱帯雨林に自生するアカネ科の常緑つる性植物で、葉のつけ根に生える猫の爪状の鉤(とげ)が名前の由来となっている。ペルー・アシャニンカ族をはじめとする先住民が2000年以上前から関節炎、感染症、消化器疾患の伝承薬として用いてきた歴史がある。「Uña de gato」のスペイン語名でも広く知られ、ペルー国立衛生機関(INS)から伝統薬としての医薬品登録が行われている。

主な薬用部位は樹皮および内皮で、ケモタイプにより薬理作用が異なる二つの集団がある。一つはペンタサイクリック・オキシインドールアルカロイド(POA: Pentacyclic Oxindole Alkaloids)を主成分とするタイプで、こちらが免疫調整・抗炎症作用を担うとされる。もう一つはテトラサイクリック・オキシインドールアルカロイド(TOA: Tetracyclic Oxindole Alkaloids)を含むタイプで、中枢神経系への作用が示唆されるが治療応用には不向きと考えられている。サプリメント原料としてはPOA優位(TOA<0.02%)の標準化エキスが推奨される。

欧米市場ではドイツのImmodal Pharmaka社が開発した特殊製剤「C-MED-100」(キノビン酸グリコシド標準化)が代表的で、Saalfeldらによる細胞修復・DNA修復促進研究の素材として用いられている。日本市場ではPOA標準化乾燥エキスを300〜500mg配合したカプセル製品が一般的で、関節サポートと免疫サポートの両軸で販売されている。

関節領域での応用は、キャッツクロー単独での膝OAエビデンスが小規模RCTレベルにとどまるため、グルコサミン・コンドロイチン・MSMといった主要関節成分の補助配合として位置づけられることが多い。免疫調整作用が独自で、関節リウマチ・乾癬性関節炎など免疫由来の関節疾患でも研究対象となっている。一方、自己免疫疾患患者では症状増悪の理論的可能性があり、医師の判断のもとでの使用が原則である。

キャッツクローとは何か

キャッツクローは植物学上、アカネ科(Rubiaceae)ウンカリア属の常緑つる性低木で、Uncaria tomentosa(ペルー産)と Uncaria guianensis(ブラジル・ガイアナ産)の2種が薬用に供される。両種はオキシインドールアルカロイド組成が異なり、Uncaria tomentosa の方が研究蓄積が深く臨床試験のほとんどで使われている。樹高は20〜30mの巨木に達し、樹齢20年以上で薬用部位として収穫される。持続可能な収穫のため、ペルー政府は1990年代から伐採規制を導入している。

主な機能性成分は、(1)ペンタサイクリック・オキシインドールアルカロイド(イソプテロポジン、プテロポジン、ミトラフィリン、イソミトラフィリン、ウンカリンF)、(2)テトラサイクリック・オキシインドールアルカロイド(リンコフィリン、イソリンコフィリン)、(3)キノビン酸グリコシド(カルボキシアルキルエステル)、(4)五環性トリテルペン、(5)ポリフェノール(プロアントシアニジン、エピカテキン)、の5系統である。サプリ素材としての品質規格はPOA総量3〜5%、TOA<0.02%が国際的標準とされる。

サプリメント素材としての分類はハーブサプリメントに位置する。日本では「医薬品でないものリスト」に該当し食品扱いだが、ペルーでは医薬品登録され、欧州ではNovel Foodおよび伝統薬規制の対象となる。原料規格として、POA含量、TOA混入率、重金属(鉛・カドミウム)、農薬残留、放射線量、微生物汚染が管理項目となる。樹皮原料はワシントン条約(CITES)対象種ではないが、絶滅危惧I類(IUCN)に近い希少種であり、持続可能な収穫証明(FairWild認証など)を持つ製品が望ましい。

キャッツクローの作用機序

キャッツクローの作用機序は、ペンタサイクリック・オキシインドールアルカロイド(POA)を中心とした免疫調整作用とNF-κB経路抑制が二大柱である。POA(イソプテロポジン、プテロポジン、ミトラフィリン、ウンカリンFなど)はマクロファージ・リンパ球の活性化状態を「過剰活動を抑え、低活動を高める」という双方向調整作用を示し、これが免疫由来関節炎症と感染症対応の両方に有効と考えられる根拠となっている。一方、TOA(テトラサイクリック)はPOAの作用を阻害する関係にあり、サプリメントとしてはPOA優位の標準化原料が選好される。

抗炎症作用の中核はNF-κB(核内因子κB)経路の抑制である。樹皮抽出物はTNF-αなど炎症性サイトカイン産生を抑制し、IκBαの分解阻害を介してNF-κBの核内移行を阻害する。これにより炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β、IL-6、IL-8)と軟骨基質分解酵素(MMP-1、MMP-3、MMP-9、MMP-13)の遺伝子発現が抑制される。Frontiers in Pharmacology掲載の系統的レビュー・メタアナリシス(2024)では、in vivo動物試験を統合してキャッツクロー抽出物がIL-1β・TNF-α・MCP-1を有意に抑制することが確認されている。

キノビン酸グリコシドはPOA・TOAとは異なる別系統の機能性成分で、五環性トリテルペンサポニン構造を持つ。これらはCOX-2阻害、リポキシゲナーゼ阻害を介したプロスタグランジン・ロイコトリエン産生抑制を示し、関節局所の炎症メディエーター産生を多面的に抑える。キノビン酸グリコシドは標準化エキスC-MED-100の主成分でもあり、DNA修復促進作用や抗腫瘍作用が報告されている。

免疫調整作用のメカニズムとして、Th17細胞分化抑制とTreg(制御性T細胞)誘導促進が in vitro / 動物試験で示されている。Th17/Treg軸の調節は関節リウマチ・乾癬性関節炎の治療標的として現代リウマチ学で注目されており、キャッツクローのこの作用は免疫由来関節炎症の補助療法として理論的妥当性を持つ。同時に、樹状細胞の成熟・抗原提示能を調節する作用も報告され、自己免疫的軟骨抗原認識の抑制に寄与する可能性がある。一方、自己免疫疾患の活動期では免疫調整作用が予測困難な方向に作用することもあり、慎重投与が原則である。

キャッツクローの臨床エビデンス

キャッツクローに関する膝OAでの臨床エビデンスは、小規模RCTレベルにとどまる。Piscoyaらが発表したRCT(Inflamm Res 2001、n=45)が代表的で、症候性膝OA患者を対象にUncaria guianensis フリーズドライ抽出物100mg/日と同等プラセボに4週間割り付け、VAS疼痛スコアが有意に改善(運動時痛で18%減)と報告された。一方、夜間痛と関節腫脹には有意差がなかった。安全性は両群同等で重篤有害事象はなかった。サンプルサイズが小さく、確定的エビデンスとは言えないが、初期データとして引用される機会が多い。

関節リウマチ領域では、Mur Eらの二重盲検RCT(J Rheumatol 2002、n=40)が代表的である。活動性関節リウマチ患者に対し、Uncaria tomentosa POA標準化エキス60mg/日と同等プラセボを24週間投与した。エキス群で腫脹関節数が有意に減少(53%減)した一方、関節痛VAS、CRP、ESRには有意差がなかった。少数ながら長期投与での効果が示唆された試験で、メトトレキサートなど標準免疫抑制療法を継続したまま併用された設計であった。

細胞修復・DNA修復領域では、C-MED-100特殊製剤を用いた小規模試験が複数ある。Sheng Yらは健常者ボランティアで250〜350mg/日8週間の投与により末梢血リンパ球の増殖能向上と化学療法によるDNA損傷の修復促進を報告した(Phytomedicine 2000)。これらは関節領域への直接エビデンスではないが、機序的妥当性を支える間接的データとして引用される。

系統的レビューとしては、Frontiers in Pharmacology 2024に掲載された「Anti-inflammatory and/or immunomodulatory activities of Uncaria tomentosa extracts」が in vivo 動物試験を統合したメタアナリシスを発表している。動物モデル試験ではIL-1β・TNF-α・MCP-1の有意抑制が確認され、抗炎症・免疫調整作用の機序的妥当性が支持されている。一方、ヒトでの大規模RCTは未確立で、エビデンス統合には今後の研究蓄積が必要と結論されている。

総じて、現状のエビデンスレベルはC(小規模RCTと前臨床メタアナリシス、確立メタアナリシス未達)と判定するのが妥当である。膝OA、関節リウマチでそれぞれ初期エビデンスはあるが、確定的結論には大規模RCTを待つ必要がある。NCCIH(米国NIH補完代替医療センター)も「ヒト試験での明確なエビデンスは不十分」と評価している。

推奨される摂取量と継続期間

キャッツクロー摂取量は、製剤と適応により幅がある。膝OAでは Piscoya RCTで100mg/日(フリーズドライ抽出物)が4週で有効性を示した。関節リウマチでは Mur RCTで60mg/日(POA標準化エキス)が24週で有効性を示した。一般的なサプリメント常用量は乾燥樹皮粉末で300〜500mg/日、標準化エキスで100〜350mg/日、伝統的茶剤で樹皮3〜5gの煎じが目安である。市販製品ではPOA標準化エキス(POA含量3%)を300〜500mg配合したカプセルが一般的で、関節サプリへの補助配合では100〜250mg程度が用いられる。

摂取タイミングは食後が推奨される。タンニン含量が高いため、空腹時単独摂取で胃部不快感を起こすことがある。1日量を朝・夕の2回に分割すると、血中濃度の谷が浅くなり、副作用も減りやすい。茶剤として煎じる場合は朝・昼・夕の3回服用、カプセル製品では朝食後・夕食後の2回服用が実用的である。空腹時の単独摂取は避けたい。

継続期間は最低4週、できれば8〜24週以上が現実的な目安である。膝OA RCTは4週、関節リウマチRCTは24週で有意差を観察している。膝OA症状改善目的なら最低1ヶ月は継続して評価したい。慢性的な関節症状管理であれば3〜6ヶ月の継続が視野に入る。即効性のある鎮痛成分ではないため、症状増悪時の頓用には不向きである。摂取記録(疼痛VAS、関節腫脹の有無、起床時のこわばり時間)をつけると効果評価が客観的になる。

上限量は明確には設定されていないが、ヒト試験では1日350mgまで8週間程度の投与で重篤有害事象は報告されていない。長期高用量摂取に関するデータは限定的で、サプリメントとしては1日500mgを超える摂取は推奨できない。妊娠中・授乳中の使用、小児への投与は安全性データが不十分で禁忌である。自己免疫疾患(多発性硬化症、SLE、橋本病など)、移植後免疫抑制療法中、化学療法中の方は使用前に必ず医師に相談すべきである。

副作用・相互作用・禁忌

キャッツクローは経口摂取において、サプリメント常用量では概ね忍容性が高い。Mur関節リウマチRCTでは消化不良と痒み(プリュリタス)が軽度の有害事象として報告された程度で、重篤な副作用はなかった。一般的に報告される副作用は軽度〜中等度の消化器症状(悪心、胃部不快感、下痢)、頭痛、めまい、稀に低血圧で、空腹時摂取で頻度が増す傾向がある。樹皮の高タンニン含量が消化器症状の主因と考えられる。アレルギー反応として皮疹、掻痒感、稀にアナフィラキシー様反応の報告がある。アカネ科植物(コーヒー、キナノキなど)にアレルギー既往のある方は注意が必要である。

薬物相互作用で最も注意すべきは免疫抑制薬・降圧薬との併用である。キャッツクローはシトクロムP450(CYP3A4)阻害作用が報告されており、シクロスポリン、タクロリムス、シロリムス、エベロリムスなど移植後免疫抑制薬の血中濃度を上昇させる可能性がある。移植患者・自己免疫疾患患者は併用を避けるべきである。降圧薬(特にロサルタンなどARB系)の作用増強も理論的に可能性があり、降圧薬服用中の患者では血圧モニタリングが必要である。さらに、抗凝固薬・抗血小板薬との併用は出血傾向増強の可能性があり、ワルファリン、エドキサバン、アスピリンなど服用中は併用前に医師相談が原則である。CYP3A4を介する薬剤として、スタチン系(シンバスタチン、アトルバスタチン)、Ca拮抗薬(アムロジピン、ニフェジピン)、抗不整脈薬(アミオダロン)との併用でも血中濃度上昇の懸念があるため注意したい。

免疫調整作用ゆえに、自己免疫疾患患者では症状増悪の理論的可能性がある。多発性硬化症(MS)、全身性エリテマトーデス(SLE)、橋本病、関節リウマチ活動期、クローン病、潰瘍性大腸炎などの患者は、免疫機能の不安定化が懸念されるため使用前に専門医へ相談すべきである。実際にSLE患者がキャッツクロー摂取後に重篤な腎機能障害を発症したと報告される症例があり、警戒が必要である。化学療法・放射線療法中の患者も、治療効果への影響が予測困難なため使用を避けるべきである。インターフェロン製剤、生物学的製剤(抗TNF-α抗体、JAK阻害薬など)を使用中の関節リウマチ患者でも、サイトカイン経路への重複作用が懸念されるため、リウマチ専門医の判断が必須である。

禁忌・慎重投与の対象は、(1)妊娠中・授乳中の女性(伝統的に避妊・流産誘発の用途で用いられた歴史があり禁忌)、(2)移植後免疫抑制療法中の患者、(3)自己免疫疾患患者(活動期)、(4)化学療法・放射線療法中の患者、(5)出血性疾患・抗凝固療法中の患者、(6)肝機能障害・腎機能障害患者、(7)小児(安全性データなし)、(8)アカネ科植物アレルギーがある方、(9)結核・HIVなど感染症既往者、の9群である。LiverTox(米国NIDDK肝障害情報)では稀ながら肝障害例の報告があり、長期使用時は肝機能フォローが望ましい。手術前は出血リスクと免疫調整作用への配慮から、少なくとも2週間前には休薬することが推奨される。摂取開始後に発疹、黄疸、暗色尿、倦怠感、原疾患の悪化を認めた場合は速やかに中止し医師の診察を受けるべきである。疑わしい症状があれば自己判断せず必ず受診すべきである。サプリ使用は補助療法であり、原疾患の治療を代替するものではない点を常に意識したい。原料の品質管理も重要で、産地・収穫年・標準化規格・第三者検査の有無を製造元に確認することが望ましい。

飲み方の応用と他療法との併用

キャッツクローはタンニン含量が高い樹皮を原料とするため、空腹時の単独摂取で胃部不快感や悪心を起こすことがある。食後または食事と一緒に摂る方法が推奨される。1日量を朝・夕の2回に分割すると、有効成分の血中濃度の谷が浅くなる利点がある。茶剤として煎じる場合は樹皮3〜5gを水500mlで20分煎じて1日2〜3回服用する伝統的方法もあるが、現代のサプリメント形態(標準化エキス)の方が品質の安定性で優れる。

関節領域での他療法併用では、(1)NSAIDsと併用してNSAIDs使用量・期間の節約を図る「ステロイド倹約療法」と類似の補助療法、(2)グルコサミン・コンドロイチン・MSMといった軟骨基質補給成分との併用、(3)免疫調整薬(メトトレキサート、タクロリムス、ヒドロキシクロロキン)との併用、の3パターンがある。免疫調整薬との併用は、キャッツクローの免疫調整作用との相互作用が理論的に懸念されるため、リウマチ専門医の判断のもとでのみ実施されるべきである。

運動療法との組み合わせは推奨される。膝OAでは大腿四頭筋強化、ウォーキング、水中運動が標準療法であり、疼痛軽減でこれらの運動継続性が向上する点でキャッツクローの位置づけは妥当である。一方、関節リウマチでは関節炎症が活動期にある場合の運動は専門医指導下での実施が原則であり、キャッツクローを含むサプリ単独での症状管理は推奨されない。

同じ抗炎症ハーブのターメリック(クルクミン)、ボスウェリア、デビルズクローとの併用は理論的に相加・相乗効果が期待される。一方、抗凝固薬(ワルファリン、エドキサバン)、抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレル)との併用は出血リスクが累積する可能性があり、医師相談が必要である。免疫抑制薬・降圧薬(特にロサルタンなどARB系)との相互作用も理論的に存在するため、複数薬剤を服用中の方は安易に併用しない。

他成分との比較

関節領域での植物由来抗炎症ハーブとして、キャッツクロー、ターメリック(クルクミン)、ボスウェリア、デビルズクロー、ジンジャーが代表的である。キャッツクローの特徴は他のハーブにない「免疫調整作用」と「DNA修復促進作用」(C-MED-100製剤の研究)で、関節リウマチなど免疫由来の関節疾患への適応が独自である。一方、エビデンス蓄積量ではターメリックが先行し、ボスウェリア・ジンジャーがそれに次ぐ。キャッツクローは小規模RCTレベルにとどまる。

軟骨基質補給系のグルコサミン・コンドロイチン・コラーゲンペプチド・UC-IIとは作用機序がまったく異なる。これらが「軟骨の材料・構造体」を直接補うのに対し、キャッツクローは関節炎症と免疫環境を整える役割を担う。膝OA症状改善を主目的にするなら、まずグルコサミンやコラーゲンペプチドを軸に据え、キャッツクローは補助的に併用するのが現実的である。

NSAIDsとの比較では、即効性の鎮痛はNSAIDsが圧倒的に優れる一方、長期使用に伴う消化管・腎・心血管リスクが課題である。キャッツクローはRobertsらの膝OA RCT(100mg/日、4週)でVAS疼痛改善が報告され、長期安全性も比較的良好なため、軽症〜中等症膝OAでNSAIDs頓用と組み合わせる「ステップダウン療法」の補助として理論的に妥当な位置づけである。ただしエビデンス強度ではNSAIDsには及ばない。

UC-II(非変性II型コラーゲン)と比較すると、両者ともに免疫調整作用を持つ点で機序的な重なりがある。UC-IIは「経口免疫寛容」誘導で軟骨の自己抗原認識を抑え、キャッツクローはマクロファージ・サイトカイン経路の免疫調整を行う。両者の併用は理論的に補完的で、免疫由来関節炎での研究対象となる可能性がある。一方、自己免疫疾患の活動期患者ではどちらの素材も症状増悪リスクの理論的可能性があり、専門医判断が原則である。

キャッツクローに関するよくある質問

Q効果を実感するまでどのくらいかかりますか?

膝OAの小規模RCTでは100mg/日4週間でVAS疼痛改善が報告されています。関節リウマチRCTでは60mg/日24週間で腫脹関節数が減少しました。最低1ヶ月、できれば2〜3ヶ月の継続が現実的な評価期間です。

Q自己免疫疾患でも飲めますか?

原則として避けるべきです。多発性硬化症(MS)、SLE、橋本病、クローン病など自己免疫疾患の活動期では症状増悪の理論的可能性があります。SLE患者でキャッツクロー摂取後の腎障害症例も報告されています。専門医に相談してください。

Q妊娠中・授乳中に摂取できますか?

禁忌です。伝統的に避妊や流産誘発に用いられた歴史があり、妊娠中・授乳中の使用は絶対避けてください。妊娠を計画中の女性も使用を控えるべきです。

Q他の薬と一緒に飲めますか?

免疫抑制薬(シクロスポリン、タクロリムス)、抗凝固薬(ワルファリン)、抗血小板薬、降圧薬(ARB系)との併用は相互作用の可能性があります。複数薬剤を服用中の方は医師相談が必要です。

QPOAとTOAの違いは?

ペンタサイクリック・オキシインドールアルカロイド(POA)は免疫調整・抗炎症作用を担う有効成分です。テトラサイクリック(TOA)は中枢神経系への作用があり治療応用には不向きです。POA優位(TOA<0.02%)の標準化エキスを選んでください。

キャッツクロー配合サプリ

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参考文献・出典

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執筆者

ひざ日和編集部

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