膝の発赤
膝関節周囲の皮膚が赤くなる症状。化膿性関節炎・痛風発作・蜂窩織炎の重要なサインとなる。
ポイント
膝の発赤とは
膝の発赤(ほっせき、英: knee erythema)は、膝関節周囲の皮膚が赤くなる症状。皮膚血流の増加を反映し、強い炎症のサインとなる。熱感・腫脹・激痛と組み合わさる場合は、化膿性関節炎・痛風発作・蜂窩織炎の可能性が高く、緊急の精査が必要である。皮膚の発赤範囲を観察することで原因疾患の絞り込みに役立つ。
発赤の原因と臨床的意義
関節中心の発赤は化膿性関節炎・痛風発作・偽痛風・関節リウマチ等の関節内病変を示唆する。一方、関節を超えて広がる発赤は蜂窩織炎を疑い、皮膚から侵入した細菌(黄色ブドウ球菌・連鎖球菌等)が原因となる。糖尿病患者・免疫不全者・手術後・カテーテル留置例では蜂窩織炎の進行が早く、敗血症のリスクも高いため緊急対応が必要である。
発赤の境界がはっきりしている(境界明瞭)か、徐々に広がっている(境界不明瞭)かも鑑別の手がかりとなる。痛風や偽痛風は関節周囲の限局した発赤を呈し、蜂窩織炎は不規則に広がる傾向がある。発赤と熱感・腫脹を伴う膝痛では、自己判断で湿布や温罨法を使うのは避け、原因の確定診断のため受診を優先すべきである。
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執筆者
ひざ日和編集部
編集部
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