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関節水腫

膝関節内に滑液が異常に貯留した状態。「膝に水が溜まる」と表現される膝腫脹の本態。

ポイント

関節水腫とは

関節水腫(かんせつすいしゅ、英: joint effusion)は、膝関節内に滑液が異常に貯留した状態で、いわゆる「膝に水が溜まる」と表現される現象の医学的呼び名。健常な膝の関節液量は1〜2mLだが、滑膜炎や関節炎では数十mLにまで増えることがある。膝の腫脹・熱感・可動域制限を引き起こし、原因疾患の治療が必要となる。

関節水腫の原因と対応

原因は変形性膝関節症の機械的刺激(最多)、関節リウマチ・痛風・偽痛風・乾癬性関節炎などの炎症性疾患、化膿性関節炎・結核性関節炎などの感染、外傷後の関節血腫、悪性腫瘍など多岐にわたる。関節液検査で性状・細胞数・結晶・細菌を調べることが鑑別の中心となる。化膿性関節炎は緊急手術が必要なため、迅速な評価が重要である。

変形性膝関節症の関節水腫は関節穿刺で除水するだけでは再貯留することが多いため、原因の機械的刺激を減らす(体重管理・運動療法・装具療法)保存療法と、ヒアルロン酸注射等の関節内治療を組み合わせる必要がある。中高年では水腫の頻度が高いほど将来TKAへの移行リスクが高まるとの報告もあり、早期対応が予後に影響する。

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執筆者

ひざ日和編集部

編集部

膝の健康に関する情報を発信。医学的な根拠と専門家の知見をもとに、膝の痛みや不調に悩む方に役立つ情報をお届けしています。