膝の歩行時痛
歩行中に膝が痛む症状。変形性膝関節症の進行・滑膜炎・半月板損傷など多様な原因がある。
ポイント
膝の歩行時痛とは
膝の歩行時痛(ほこうじつう、英: pain on walking)は、歩行中に膝が痛む症状。歩く距離が長くなるほど痛みが強くなる「労作性疼痛」のパターンが多く、変形性膝関節症・滑膜炎・半月板損傷・腸脛靭帯炎・鵞足炎など多様な原因がある。痛みが出る歩行距離(疼痛距離)の経時変化は治療効果の客観指標となる。
歩行時痛の原因と対応
歩行時痛の出る部位(内側・外側・前面・膝裏)と歩行のどのフェーズ(接地時・立脚中期・蹴り出し時)で痛むかを観察することで、原因の絞り込みができる。内側型変形性膝関節症では立脚中期の内側痛、ランナーズニーでは下りで膝外側の痛みが特徴的に現れる。歩行解析やトレッドミルでの動的評価が診断補助として有用である。
歩行時痛を放置すると徐々に歩行距離が短くなり、運動量低下から肥満・筋力低下・心血管リスク増加の悪循環に陥る。対応はまず原因疾患の治療と、歩行をサポートするインソール・装具・杖などの補助具の活用が中心。痛くない範囲で歩行を継続することが筋力維持と関節機能維持の基本で、自宅でのウォーキングプログラムや水中歩行が推奨される。
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執筆者
ひざ日和編集部
編集部
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