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膝の起立時痛

椅子から立ち上がるときに膝が痛む症状。変形性膝関節症の代表的な早期症状で、生活機能に大きく影響する。

ポイント

膝の起立時痛とは

膝の起立時痛(きりつじつう、英: pain on standing up)は、椅子や床から立ち上がるときに膝が痛む症状。変形性膝関節症の代表的な早期症状で、坐位から立ち上がる動作で関節面の最初の動きに痛みが出ることから、英語では「start-up pain」とも呼ばれる。動き始めの数歩で痛みが軽快することも特徴である。

起立時痛の機序と対応

起立時の膝関節には体重の3〜5倍の負荷がかかるとされ、軟骨摩耗や滑膜炎があると静止状態から動き出す瞬間に強い痛みが誘発される。動作を続けると関節液の循環が改善して滑りが良くなるため、しばらく歩くと痛みが軽くなる「ウォームアップ現象」が変形性膝関節症の特徴である。

起立時痛の対応は大腿四頭筋の強化が最重要で、特に内側広筋(VMO)の強化が膝蓋骨の軌道を改善して痛みを軽減する。立ち上がるときに足を腰幅に開いて両膝に均等に体重をかけ、背中を真っ直ぐ伸ばす動作が膝への負担を最小化する。立ち座りの頻度が多い職業や日常生活では、椅子の高さを少し高めにして立ち上がる動作を楽にする工夫が有効である。

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執筆者

ひざ日和編集部

編集部

膝の健康に関する情報を発信。医学的な根拠と専門家の知見をもとに、膝の痛みや不調に悩む方に役立つ情報をお届けしています。