用語集トップへ

関節液検査

膝に貯留した関節液を採取し、性状・細胞数・結晶・細菌を調べる検査。痛風・偽痛風・化膿性関節炎の鑑別に有用。

ポイント

関節液検査とは

関節液検査(かんせつえきけんさ、英: arthrocentesis、関節穿刺とも)は、膝に貯留した関節液を注射針で採取し、性状・細胞数・結晶・細菌を顕微鏡や培養で調べる検査。膝の腫脹がある原因疾患を鑑別するゴールドスタンダードで、特に痛風・偽痛風・化膿性関節炎の診断に欠かせない。診断的価値だけでなく、関節内圧を下げて症状を緩和する治療的意味も持つ。

関節液検査で分かること

関節液は性状から非炎症性・炎症性・化膿性・血性の4タイプに大別される。正常の関節液は黄色透明で粘性が高く、白血球数は200/μL未満。変形性膝関節症では非炎症性パターン(白血球2000/μL未満)、関節リウマチや痛風では炎症性パターン(2000〜50000/μL)、化膿性関節炎では化膿性パターン(5万/μL以上)を示す。

偏光顕微鏡で結晶の有無を確認することで痛風(尿酸結晶、針状で複屈折性陽性)と偽痛風(ピロリン酸カルシウム結晶、菱形で複屈折性陰性)を鑑別できる。化膿性関節炎の疑いでは関節液のグラム染色と培養が必須で、緊急の関節洗浄と抗菌薬投与が必要となる。検査自体の合併症は感染症リスクが極めて低く、適切な手技で安全に行える。

関連項目・記事

この用語が登場する関連記事

執筆者

ひざ日和編集部

編集部

膝の健康に関する情報を発信。医学的な根拠と専門家の知見をもとに、膝の痛みや不調に悩む方に役立つ情報をお届けしています。