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筋肉と骨をつなぐ結合組織。膝関節では大腿四頭筋腱・膝蓋腱・ハムストリング腱が代表的な構造。

ポイント

腱とは

腱(けん、英: tendon)は、筋肉と骨をつなぐ密性結合組織。コラーゲン線維(主にI型)が平行に並んだ強靭な構造で、筋収縮の力を骨に伝える役割を担う。膝関節周囲では大腿四頭筋腱・膝蓋腱・ハムストリング腱(半腱様筋腱・薄筋腱・大腿二頭筋腱)が代表的で、これらの腱炎・腱症が膝痛の重要な原因となる。

腱の構造と臨床的意義

腱はI型コラーゲン線維が平行に並び、筋紡錘や腱紡錘という固有受容器を含む。靭帯と異なり一方が筋肉、もう一方が骨に付着するため、筋収縮で発生した力を直接骨に伝える。腱の骨付着部は「エンテーシス」と呼ばれ、線維軟骨・石灰化軟骨・骨へと段階的に組織が移行する複雑な構造を持ち、ジャンパーズニーやテニス肘などの腱付着部症の好発部位となる。

膝周囲の代表的な腱障害として、ジャンパーズニー(膝蓋腱炎)・大腿四頭筋腱炎・鵞足炎・大腿二頭筋腱炎などがある。診断は超音波やMRIで腱の肥厚・低エコー化・血流増加を確認し、治療は離心性収縮トレーニング(エキセントリック運動)・体外衝撃波療法・PRP注射などが選択される。手術は最終手段で、保存療法が奏功しない難治例でのみ検討される。

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執筆者

ひざ日和編集部

編集部

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