骨膜
骨の表面を覆う結合組織の膜。神経と血管が豊富で骨折時の強い痛みの原因となり、骨折治癒にも重要な役割を担う。
ポイント
骨膜とは
骨膜(こつまく、英: periosteum)は、骨の表面を覆う結合組織の膜。外層は緻密な線維層、内層は骨芽細胞を含む形成層から成る。神経と血管が豊富に分布するため骨折時の強い痛みの主因となるほか、骨折治癒の過程で骨芽細胞を供給して仮骨を形成する重要な役割を担う。膝関節周囲では大腿骨遠位部・脛骨近位部の骨膜が腱付着部と連続している。
骨膜の機能と臨床的意義
骨膜は単なる「骨を覆う膜」ではなく、骨の生命線とも言える組織である。形成層の骨芽細胞は骨の成長・修復・リモデリングに関与し、外傷で骨膜が剥がれると骨折治癒が遅延する。また筋・靭帯・腱の付着部はシャーピー線維と呼ばれるコラーゲン線維を介して骨膜と骨に強固に固定されており、繰り返し負荷で付着部炎(エンテソパチー)を起こす。
シンスプリント(脛骨内側ストレス症候群)は脛骨内側の骨膜炎で、ランナーや軍人で多発する代表的な疾患である。膝関節周囲では膝蓋腱や鵞足腱の骨膜付着部炎が慢性的な膝痛の原因となる。骨膜は超音波でも評価でき、肥厚や血流増加が炎症の客観指標となる。治療は活動量調整・ストレッチ・離心性運動が中心で、難治例では衝撃波療法やステロイド注射が選択される。
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執筆者
ひざ日和編集部
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