用語集トップへ

大腿骨

人体最長の骨で、股関節と膝関節をつなぐ太ももの骨。膝関節では下端の内顆・外顆・滑車溝が関節面を形成する。

ポイント

大腿骨とは

大腿骨(だいたいこつ、英: femur)は、人体で最も長く強靭な骨で、股関節と膝関節をつなぐ太ももの骨。膝関節では下端が内側顆・外側顆・前面の滑車溝という3つの関節面を形成し、脛骨上端と膝蓋骨に対して荷重を伝える。骨幹部の骨折は強い外力でしか起きないが、頚部や遠位端は高齢者の転倒で骨折しやすく、長期療養の主因となる。

大腿骨の膝関節における役割

大腿骨遠位端の内側顆と外側顆は、それぞれ脛骨上端の関節面と接して荷重を分担する。健常な膝では大腿脛骨角(FTA)と呼ばれる解剖学的角度がほぼ176〜178度に保たれ、内側荷重と外側荷重がバランスする。加齢や肥満、内反膝(O脚)などで内側に荷重が偏ると内側顆の軟骨が摩耗し、変形性膝関節症の進行へとつながる。

前面の滑車溝は膝蓋骨の軌道を導く役割を持ち、形状の浅さは膝蓋骨脱臼のリスク因子となる。骨切り術(HTOやDFO)は変形性膝関節症で内反・外反変形がある症例に対して、大腿骨や脛骨の骨軸を矯正することで荷重分布を変えて軟骨負担を軽減する手術である。人工膝関節置換術(TKA・UKA)でも大腿骨側のインプラント設計が術後の膝の動きを大きく左右する。

関連項目・記事

この用語が登場する関連記事

執筆者

ひざ日和編集部

編集部

膝の健康に関する情報を発信。医学的な根拠と専門家の知見をもとに、膝の痛みや不調に悩む方に役立つ情報をお届けしています。