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後十字靭帯

膝関節の中央で大腿骨と脛骨を結ぶ十字靭帯のうち後方を走行する靭帯。前十字靭帯より太く強靭で損傷頻度は低い。

ポイント

後十字靭帯とは

後十字靭帯(こうじゅうじじんたい、英: posterior cruciate ligament、PCL)は、膝関節の中央で大腿骨と脛骨を結ぶ十字靭帯のうち後方を走行する靭帯。前十字靭帯(ACL)より太く強靭で、脛骨が後方へずれるのを防ぐ役割を担う。交通事故でのダッシュボード外傷や転倒時の膝直撃で損傷することが多く、ACL損傷より頻度は低い。

後十字靭帯の役割と損傷

後十字靭帯はACLの後方に位置し、前外側線維束(ALB)と後内側線維束(PMB)の2本から構成される。脛骨の後方移動を制限する主役を担うほか、膝の回旋安定性にも関与する。直径はACLの約1.5倍とされ、ヒトの靭帯の中でも非常に強靭な部類に入るため、純粋な単独損傷は比較的まれである。

受傷機転は屈曲位の膝に脛骨前面から強い後方への力が加わるケース(自動車のダッシュボード損傷、バイク転倒、ラグビーのタックル等)が代表的。診断は後方引き出しテストとMRIが中心で、Grade Iは保存療法、Grade III以上の完全断裂や複合靭帯損傷では再建術が検討される。再建後のリハビリは9〜12ヶ月かかることが多く、保存療法でも筋力強化と装具療法を組み合わせた集中的なリハビリが必要となる。

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執筆者

ひざ日和編集部

編集部

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