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屈曲拘縮

膝が完全に伸びなくなった状態。変形性膝関節症の進行や長期不動で発生し、歩行効率を著しく低下させる。

ポイント

屈曲拘縮とは

屈曲拘縮(くっきょくこうしゅく、英: flexion contracture)は、膝が完全に伸びず、わずかに曲がった状態で固まってしまった状態。変形性膝関節症の進行や長期間の関節不動、関節包・後面の軟部組織の短縮で発生する。完全伸展ができないと歩行で大腿四頭筋に余分な負荷がかかり、エネルギー消費が増えて疲れやすくなる。

屈曲拘縮の影響と治療

屈曲拘縮5度では歩行への影響は少ないが、10度を超えると階段昇降や長距離歩行で大腿四頭筋の疲労が顕著になる。20度以上の拘縮は視覚的にも明らかで、TKAやUKAの手術後の生活機能を大きく制限する。Knee bending postureとも呼ばれ、変形性膝関節症の終末期で見られる「曲がった膝」の状態を意味する。

治療はリハビリテーションが中心で、ハムストリング・腓腹筋のストレッチ、関節包後面のモビライゼーション、伸展可動域訓練、夜間スプリント装着などが組み合わせて行われる。長期不動の場合、毎日の継続的なリハビリで数週間〜数ヶ月かけて改善する。重度の構造的拘縮ではTKAの術中に後方関節包剥離を行うことで矯正可能だが、術後早期からの伸展訓練が再発予防のため重要となる。

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執筆者

ひざ日和編集部

編集部

膝の健康に関する情報を発信。医学的な根拠と専門家の知見をもとに、膝の痛みや不調に悩む方に役立つ情報をお届けしています。