用語集トップへ

膝の運動時痛

膝を動かすと痛む症状。負荷の種類と痛む部位から原因疾患の鑑別ができる代表的な機能性痛。

ポイント

膝の運動時痛とは

膝の運動時痛(うんどうじつう、英: activity-related pain)は、膝を動かしたり荷重をかけたりすると痛む症状。安静時は痛まないが特定の動作で誘発される機能性痛で、運動の種類や負荷の方向から原因疾患を鑑別できる。歩行・階段昇降・立ち上がり・スポーツ動作など、痛みが誘発される動作の種類を詳細に問診することが診断の手がかりとなる。

運動時痛の評価と対応

運動時痛は変形性膝関節症の代表的症状で、運動量と痛みの強さに相関がある「労作性疼痛」のパターンを示す。スポーツ選手では特定の動作(ジャンプ着地・カッティング・ランニング)に限定して痛みが出ることが多く、その動作の力学解析が原因解明の鍵となる。テンドンに負荷が集中する活動ではジャンパーズニーや腸脛靭帯炎、衝撃が反復する活動では半月板損傷や疲労骨折を疑う。

対応は痛みを誘発する動作の特定と、その動作を避ける生活様式の調整から始まる。痛みのない範囲で運動を継続することが廃用予防の基本で、完全な安静は筋力低下と機能低下を招くため避けるべきである。リハビリテーションでは原因動作のバイオメカニクスを分析し、フォーム改善・代替動作・補助具の活用で疼痛を軽減しながら活動量を維持することを目指す。

関連項目・記事

執筆者

ひざ日和編集部

編集部

膝の健康に関する情報を発信。医学的な根拠と専門家の知見をもとに、膝の痛みや不調に悩む方に役立つ情報をお届けしています。