膝の夜間痛
夜間や安静時に膝が痛む症状。変形性膝関節症の進行や骨壊死、悪性腫瘍などを示唆する重要なサイン。
ポイント
膝の夜間痛とは
膝の夜間痛(やかんつう、英: nocturnal knee pain)は、夜間や安静時に膝が痛む症状。日中の運動時痛とは異なり、横になっている間も持続することが特徴。変形性膝関節症の進行・特発性骨壊死・骨腫瘍などを示唆する重要なサインで、安易に「年のせい」と片付けず精査が必要となる。睡眠の質を著しく下げ、QOLに大きく影響する。
夜間痛の原因と対応
変形性膝関節症の進行例では関節内圧の上昇や炎症性サイトカインの産生が夜間痛を引き起こす。Kellgren-Lawrence Grade III〜IVで頻度が高く、TKAの主要な手術適応の一つとなる。特発性骨壊死(SONK)は中高年女性に多く、突然発症する強い夜間痛と限局した圧痛が特徴で、MRIでの早期診断が予後を左右する。
持続する夜間痛・体重減少・夜間発汗・原因不明の発熱を伴う場合は骨腫瘍や転移性病変を疑って精査が必要である。膝周囲は人体で最も骨肉腫が発生しやすい部位の一つで、思春期〜若年成人での持続する夜間痛は緊急性の高い症状である。原因が特定できない夜間痛は安易にNSAIDsで対症療法せず、整形外科専門医による画像精査を受けることが推奨される。
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執筆者
ひざ日和編集部
編集部
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