骨棘
変形性関節症で関節周囲に新たに形成される骨の突起。膝の動きを制限し、慢性的な痛みの原因となる。
ポイント
骨棘とは
骨棘(こつきょく、英: osteophyte、bone spur)は、変形性関節症の進行とともに関節周囲に新たに形成される骨の突起。軟骨の摩耗で関節縁が露出した骨に対する代償反応として発生し、膝関節では大腿骨内外顆・脛骨プラトー縁・膝蓋骨周囲に出現する。膝の可動域制限・違和感・慢性痛の原因となり、X線で容易に確認できるため変形性膝関節症の診断指標としても用いられる。
骨棘の発生機序と臨床的意義
骨棘は単純な「老化現象」ではなく、関節への機械的ストレスに対する適応反応として、関節周囲の軟部組織骨化と骨芽細胞の活性化により形成される。X線でのKL分類(Kellgren-Lawrence分類)では骨棘の有無と関節裂隙の狭小化を組み合わせて変形性膝関節症のグレードを判定し、Grade I(疑い)からGrade IV(高度)まで分類される。
骨棘そのものを除去する手術は再発が多いため、治療の主軸はあくまで変形性膝関節症全体の管理(体重管理・大腿四頭筋強化・ヒアルロン酸注射・生活指導)となる。骨棘が大きく可動域を強く制限する場合や、神経・血管を圧迫している場合に限り、関節鏡視下の骨棘切除や人工膝関節置換術(TKA)が検討される。
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執筆者
ひざ日和編集部
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