ベーカー嚢腫
膝裏の関節包と滑液包が連続して膨らむ嚢胞性病変。中高年に多く、膝関節内の圧上昇が背景にある。
ポイント
ベーカー嚢腫とは
ベーカー嚢腫(べーかーのうしゅ、英: Baker cyst、別名: 膝窩嚢腫)は、膝裏(膝窩部)の半膜様筋腱と内側腓腹筋腱の間にある滑液包が、膝関節内の圧上昇により膨らんで生じる嚢胞性病変。中高年では変形性膝関節症や半月板損傷に伴って二次性に出現することが多い。
ベーカー嚢腫の発生機序と症状
膝関節包と内側腓腹筋・半膜様筋の間にある滑液包が、関節腔と一方向弁のように交通することで関節液が膝裏に流入し、嚢腫を形成する。原因疾患の多くは関節内の炎症や半月板損傷で関節液の産生が増えた状態であり、ベーカー嚢腫は膝関節内病変の二次的なサインとして発見されることが多い。
症状は膝裏の腫れ・圧迫感・屈曲時の違和感が中心で、嚢腫が破裂すると膝窩から下腿後面に痛みと腫脹が波及し、深部静脈血栓症との鑑別が必要となることがある。治療は原因疾患(変形性膝関節症や半月板損傷)の治療が優先で、嚢腫自体への直接介入(穿刺吸引やステロイド注射)は再発が多いため、保存的に経過観察となるケースが多い。
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執筆者
ひざ日和編集部
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