Hoffa脂肪体
膝蓋骨の直下、膝蓋腱の裏側に存在する脂肪組織。クッションと衝撃吸収の役割を担い、炎症が起きると膝前面痛を生じる。
ポイント
Hoffa脂肪体とは
Hoffa脂肪体(ほっふぁしぼうたい、英: Hoffa fat pad)は、膝蓋骨の直下から膝蓋腱の裏側にかけて存在する三角形の脂肪組織で、別名「膝蓋下脂肪体」とも呼ばれる。膝の屈伸に伴って形を変え、クッションと衝撃吸収の役割を担う。神経終末が豊富に分布しているため、炎症が起きると強い膝前面痛を生じることが知られている。
Hoffa脂肪体の役割と病態
Hoffa脂肪体は関節包の内側に位置するが滑膜の外側にあり、膝の関節内構造の中でも特殊な位置を占める。膝の屈伸に伴って大腿骨と脛骨の間で前後に移動し、膝蓋腱と関節面の間にクッション層を提供する。脂肪細胞だけでなく血管・神経・線維芽細胞も豊富で、サイトカインやアディポカインを産生する内分泌組織としての側面も注目されている。
外傷や反復ストレスでHoffa脂肪体が線維化・肥厚すると「Hoffa病(脂肪体インピンジメント症候群)」を発症し、膝蓋腱直下の限局した圧痛と運動時痛が特徴となる。MRIで脂肪体の浮腫や肥厚が確認できれば診断に近づく。保存療法ではストレッチと活動量調整、難治例では関節鏡視下の脂肪体部分切除術が検討されることがある。
関連項目・記事
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執筆者
ひざ日和編集部
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