HTO(高位脛骨骨切り術)
脛骨上端を切って外反位に矯正することで荷重分布を変え、内側軟骨の負担を減らす関節温存手術。
ポイント
HTOとは
HTO(えいちてぃーおー、英: high tibial osteotomy、高位脛骨骨切り術)は、脛骨上端を切って外反位に矯正し、荷重を内側から外側に移すことで内側軟骨の摩耗を遅らせる関節温存手術。比較的若年(45〜65歳)でO脚が目立つ内側型変形性膝関節症に適応となる。人工関節を入れず自分の関節を残すため、スポーツや肉体労働への復帰が可能で、将来的にTKAへの選択肢も残せる。
HTOの種類と適応
HTOは脛骨を「外側から開く」open wedge HTO(OWHTO)と「内側を閉じる」closed wedge HTO(CWHTO)の2タイプがある。近年はOWHTOがプレート固定の進歩で主流となっており、矯正角度の調整が容易で術後合併症も少ないとされる。適応は内反変形10〜20度・KL分類Grade I〜III・ACL機能温存・屈曲拘縮少ない症例で、職業的に肉体労働やスポーツ活動が必要な患者に特に有用である。
術後は約6週間の松葉杖部分荷重から始まり、3〜4ヶ月で完全荷重・通常歩行、6ヶ月〜1年でスポーツ復帰となる。10年生存率は約85〜90%で、長期的にはTKAへの追加手術が必要になる可能性もあるが、関節温存期間を長く確保できる利点がある。施設の経験で結果が左右されるため、症例数の多い専門施設での治療が推奨される。
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執筆者
ひざ日和編集部
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