ビタミンD
骨と免疫の機能維持に必須のビタミン。日本人の半数以上が不足とされ、骨密度・転倒予防・関節健康に関連。
ビタミンDとは
ビタミンD(英: vitamin D)は、骨と免疫の機能維持に必須の脂溶性ビタミン。皮膚で日光から合成されるが、日本人の半数以上が血中濃度不足とされる。骨粗鬆症予防・骨折リスク低下・転倒予防のエビデンスレベルAで、関節領域でもサポート的に重要。1日25〜50μgが推奨摂取量。
目次
ビタミンDの概要
ビタミンDには動物性のD3(コレカルシフェロール)と植物性のD2(エルゴカルシフェロール)があり、サプリではD3が主流。日光浴で皮膚合成されるが、日焼け止め使用や屋内生活で不足しやすい。
ビタミンDの作用機序
腸管でのカルシウム吸収促進・骨芽細胞の活性化・免疫細胞の調節・筋機能維持など多面的な作用を持つ。VDR(ビタミンD受容体)を介したシグナル伝達で全身の組織に影響する。
推奨される摂取量と方法
厚労省推奨は8.5μg/日だが、骨折予防や免疫サポートには25〜50μg/日が推奨される。脂溶性のため食後摂取が吸収率を高める。長期高用量(100μg/日以上)は高Ca血症リスク。
他成分との違い・併用
ビタミンK2との併用で骨形成の効果が増強される。カルシウム単独より、Ca+VitD+VitK2の3点セットが骨健康の標準アプローチ。
ビタミンDに関するよくある質問
Q日光浴だけで足りる?
夏場の日中15分の日光浴で必要量が合成可能ですが、冬場や屋内生活が多い場合は不足しがちです。
QD2とD3どちらが良い?
D3の方が血中濃度上昇効果が高く、サプリではD3が推奨されます。
Q副作用は?
高用量で高Ca血症・腎結石リスクが上がります。1日100μg以下が安全圏です。
Q血液検査で測れる?
25-OH-VitDで血中濃度を測定でき、30ng/mL以上が目標です。
Q高齢者に特に重要?
骨折・転倒予防効果が高齢者で特に確立されています。
参考文献
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関連項目・記事
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